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【データ復旧ABC -3】 カコン、カコン」と異音がしても物理障害とは限らない???

最も基本的でありながら、よく理解されていないところを解説

ハードディスクの起動シーケンス

「カコン、カコン」と異音がしても物理障害とは限らない?」

~ハードディスクの起動シーケンス~

某データ復旧解説サイトに書いてある話。

異音がしているからといって、必ずしも物理障害とは限りません。
MBR障害の可能性もあります。
しかし、同時に物理障害の可能性も少なくありません。

異音が発生していたら、自分では修理不能です。業者に任せるしか方法は無いでしょう。
この場合のポイントは、必ずしも物理障害とは言えないということです。MBR障害などの論理障害の場合の両方が考えられます。
《データ復旧業者に任せる=何十万円の出費》と考えるのではなく、論理障害であれば数万円でも復旧可能ということです。
実際に、HDDのトラブルで一番多いのがMBR障害などの論理障害だということです。

MBR領域の情報が壊れただけなら、データはそのまま残っています。
HDDが正しく動作しないで何度も繰り返し読みに行く動作を繰り返すのはこのMBRのデータが壊れている為です。
ヘッドが何度もストッパーに繰り返し当たるため、「カコンカコン」などの音が発生します。
ヘッドが繰り返し動作するうちに磁気ディスクに傷が付くなどの重症に移行する場合があります。
重症になると、物理障害となり、データ復旧が可能であっても高額請求の対象になります。

このMBRのデータが磁気的に壊れているだけであれば、論理障害といえます。
《異音がする=物理障害》ではないという認識の根拠となります。物理障害と思い込んでいる客に対して、本当は論理障害であるのに物理障害として高額請求してくる悪徳業者に騙されない為の基礎知識といえます。しかしながら、物理障害の可能性も否定できません。異音が発生する場合は業者に任せるしか方法がないので、このあたりの知識を踏まえた上で、慎重に交渉してください。

データ復旧業者の解説などで、「トラック0障害」とされているものは、「MBR障害」と同義といえます。

DD-RESCUE より

カコン、カコンと音が聞こえれば物理障害です!

「MBR」はBIOSで認識された後に、OSを起動させるために一番初めに読みに行く情報で、そのHDDがどの様に使われているのか(区画の割り振りや、フォーマット形式など)を記録しているので、「区画構造情報」などとも呼ばれています。
「カコン、カコン」の音の正体は、ヘッドが壊れないように物理的に止めるためのストッパーに繰り返し当たっている音なのはその通りですが、ヘッドがストッパーに当たってしまうのは、「ヘッドが壊れていて、何も情報を読むことができない」のか、HDDの起動シーケンスで、ファームウェアや、トラック0障害と呼ばれたりする「HDDのSA領域の情報」が壊れていて、起動シーケンスに異常が発生しているためです。

論理障害とは、あくまでもOSなどに使われる「MBR」から始まる「ユーザデータ」が読み出すことは可能な場合で、その情報に誤りや損傷が存在することを指すのです。

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迷ったらまずはDD‑RESCUEにお問い合わせください。

障害が発生するとどうしても慌ててしまい、最初に検索してヒットした復旧業者に
依頼をして、高額請求されてしまうケースも少なくありません。
まずは冷静な判断が必要です。問い合わせも5~6社に問い合わせすることをお勧めいたします。
そうすることで、気持ちも落ち着きますので、その上でご判断いただければ幸いです。

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