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【データトラブル予防策―4】 6TB以上のHDDの使用は避けよう-2

データトラブル予防策―4
データを失わないように予防するためのヒント

6TB以上のHDDの使用は避けよう。
4TBのHDDが発表された後に、SeagateやHGSTから発表されたHDDは一気に容量が増加し、最大10TBとなり、ヘリウム充填とか瓦記録方式の導入も同時に行われたことを覚えている人も多いだろう。もし、これらのHDD、特にヘリウム充填のHDDが故障したら、データ復旧業者は対応することができるのだろうか。

DD-RESCUEより

GIZAZINEの記事で某データ復旧業者は極秘の方法で対応することができると回答しているインタビュー記事があったが、信憑性に乏しい。

何故信憑性に乏しいかというと、そもそもヘリウム充填の理由も理解できていないと思われるからだ。
HGSTの説明では、「ヘリウムの密度は、空気の7分の1しかありません。 ハードドライブ内の空気をヘリウムに置き換えることで、回転するディスクによって生じる乱流を劇的に低減させて消費電力を減らし、ディスクドライブ内部を低温に保ちます。」となっている。つまり、主な目的は省エネで、スピンドルモータの発熱を抑え、ついでに空気のような種々な気体の混合物ではなく、単一の気体とすることで、ヘッドの浮上姿勢を安定化する、一石二鳥を狙っているのだ。

だから、HDDを開けてヘリウムが抜けてしまったら、またヘリウムを入れてやらないと同じ状態に戻らないし、そこまで意識して設計しているのだから、同じスピンドルモータで空気中で安定した状態でプラッタを回し続けるとオーバーヒートを起こすと思われるし、7倍も密度のある空気中ではヘッドの浮上量は規定値に収まらない。つまり、データを読むことは不可能になってしまうのだ。

ヘリウムを使わないで同じような条件を作り出すとしたら、真空ポンプを使って、気圧を1/7気圧まで下げることになるが、それでも空気は種々な気体の混合物だから、ヘッドの姿勢はヘリウム充填状態と比較するとはるかに安定性が悪いので、データを安定して読むことは難しいだろう。

ここまで分かっているので、DD-RESCUEではヘリウム充填型のHDDの物理障害は「お断り」します。どの業者に持って行っても、正しい知識を持っているなら「お断り」するはずですから、そのような危険なHDDを好んで使うことはご遠慮いただくことが、データ喪失を防ぐ良い結果につながると信じています。